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エヌ・エス・エス株式会社

環境報告書2023年度版

はじめに

 弊社は2008年8月に品質、及び環境を統合したISOマネジメントシステム認証を取得して以来、様々な業務品質向上、法令遵守状態の維持、

環境負荷低減活動、環境美化活動などを継続しております。

 2023年度の業績としては年間を通して低調に推移し、前年売上の85%という結果で終了しました。工作機械の業界動向からは今期2024年に期待をしております。年間の各環境データですが、生産量の減少から各使用量自体も減少していますが、対売上比で見ると全て増加しています。生産量の低下が主原因と考えられますが、項目ごとの要因も考察したいと思います。

 例年通り、環境項目について排出量・使用量の比較を行い、当社の行った活動をご報告致します。2023年度の環境目標の到達状況を

ご確認頂きますようお願い申し上げます。

はじめに

 弊社は2008年8月に品質、及び環境を統合したISOマネジメントシステム認証を

取得して以来、様々な業務品質向上、法令遵守状態の維持、環境負荷低減活動、

環境美化活動などを継続しております。

 2022年度については後半に受注減の傾向が現れたものの、年間の売上目標を

達成して期末を迎えました。高業績であった前年売上の94%実績となりました。

弊社の近年の環境実績では対売上比データはばらつきが少なくなっております。

売上増加ほど環境負荷への比率は低くなるという、ほぼ売上に反比例の傾向に

あります。社内の体制としては前期に実施した大幅な組織改編の定着と新規導入した自動化、高性能設備との効率化がどう影響したか。一方、生産内容としては新規のお客様、初めての製品の増加とコロナ感染、突然の大雪等による人員や物資の

寸断の影響もあり小さな波乱が多い1年でもありました。

 例年通り、環境項目について排出量・使用量の比較を行い、当社の行った活動をご報告致します。2022年度の環境目標の到達状況をご確認頂きますよう

お願い申し上げます。

 弊社は2008年8月に品質、及び環境を統合したISOマネジメント
システム認証を取得して以来、様々な業務品質向上、法令遵守
状態の維持、環境負荷低減活動、

環境美化活動などを継続しております。

 2022年度については後半に
受注減の傾向が現れたものの、
年間の売上目標を達成して期末を迎えました。高業績であった前年売上の94%実績となりました。

弊社の近年の環境実績では
対売上比データはばらつきが
少なくなっております。

売上増加ほど環境負荷への比率は低くなるという、ほぼ売上に
反比例の傾向にあります。社内の体制としては前期に実施した
大幅な組織改編の定着と
新規導入した自動化、
高性能設備との効率化が
どう影響したか。
一方、生産内容としては新規の
お客様、初めての製品の増加と
コロナ感染、突然の大雪等による人員や物資の寸断の影響もあり
小さな波乱が多い1年でもありました。

 例年通り、環境項目について
排出量・使用量の比較を行い、
当社の行った活動を
ご報告致します。2022年度の
環境目標の到達状況を
ご確認頂きますようお願い申し上げます。

​環境目標の達成度

各項目について2020年度~2023年度の推移をまとめました。

カテゴリ
項目
2020年度
2021年度
2022年度
2023年度
電力
年間使用電力量[kWh]
2384209
2857949
2837261
2710837
電力
売上単位電力使用量[kWh/万円]
21.1
13.75
14.64
16.43
クーラント廃液
年間総量[L]
40800
37200
44400
43200
クーラント廃液
売上単位量[L/万円]
0.36
0.17
0.23
0.26
廃油
年間総量[L]
4200
5180
4316
4020
廃油
売上単位量[L/万円]
0.037
0.025
0.022
0.024
汚泥
年間総量[kg]
730
800
530
700
汚泥
売上単位量[kg/万円]
0.006
0.004
0.003
0.004

 電力について使用電力は昨年より減少しましたが対売上比としては増加した実績となっております。異常気象による猛暑、極寒などの要因もあるかと思われますが、自動加工機の対象となる製品の割合にも今後注視が必要と思われます。


 クーラント廃液についても年間総量は減少、対売上比は増加した結果となりました。メンテナンスのタイミングと多品種小ロット製品の生産量が大きく影響したかと考えます。

 廃油についても同じ傾向となりました。

 汚泥については対売上比、年間総量ともに増加しています。

 電力については価格の高騰も考慮しつつ、Co2排出係数の低い電力会社への切り替えも検討しています。また、工場内の数カ所へ電力使用量の表示モニターを設置して社員へ注意を促しています。さらにDX化の一環で工場内各部の現在温度が配置図上へ一覧表示されるオリジナルシステムを製作しました。表示のみでなく、設定した異常温度時には関係者へアラームメールが届くようになっています。これらを活用して環境、品質、安全衛生の向上へ貢献していきたいと思います。

 DX化については当期後半に1人1台タブレット端末の配布が完了して以降、急速に進展しています。あらゆる業務でデジタル化による効率改善が並行して展開されており、その効果が現れる時期も遠くないと感じております。

 弊社が開発してきた新技術についてですが、ナノ潤滑ユニット(仮称)の製品化へ目途が立ってきました。稼働時に必要なオイルの使用量を大幅に削減して省電力化も実現するものです。従来品と異なり、エアーを使用しなくなる為、オイルの飛散も大幅に軽減されます。100〜300L/minのエアーが不要となり、当該スピンドル搭載機10台で15kWコンプレッサー1台の削減に相当します。数社のお客様へ紹介したところ、かなりの反響をいただきました。この環境配慮型、省エネ製品が将来普及していくことを願っております。

 新規工場として組立て専用のF21工場が11月より稼働開始しました。他の工場と異なり加工機を設置稼働していない為、電力や消耗品の使用量が少なく環境への負荷は低いですが、手を抜かない対応を行なっています。工場内の作業スペースは外壁から2重に隔てた構造で最新のGHP空調機で安定した室温管理がされています。産業廃棄物や廃液は基本的に発生しませんので処理設備もありません。ここでの作業で生産量、生産金額を上げられれば全社トータルで環境負荷の比率が低減されると思われます。

 電力について使用電力は生産に連動して昨年より微減しました。対売上比としては逆に微増した実績となっております。大きな数値変化ではなく、前期に開始した

自動機のフル稼働運用などの効率化をほぼ継続した生産結果であったかと

考えられます。

 クーラント廃液については対売上比、年間総量ともに増加した結果と

なりました。メンテナンス頻度にもよりますが、多品種少ロット生産の現れとも

捉えられます。

 廃油については対売上比、年間総量ともに減少となりました。

 汚泥についても対売上比、年間総量ともに大きく改善しています。

 電力およびクーラント廃液については売上に連動したレベルで比率はわずかに

低下。廃油および汚泥については比率、総量ともに改善された結果となりました。廃油、汚泥に関しましては他の項目より、個々の生産品から受ける影響が小さく

全生産の結果が反映される傾向にあるかと思われます。売上高の減少や生産品の

多品種があっても全体の生産体制としては効率化が進んでいるものと考えます。

これらを今後へ継続し、さらに多面的に効率化を進展させていけるように全社員で対応していきたいと思います。

 生産以外の設備では当期もエアコンの入れ替えを実施しました。20年稼働した

旧式のエアコンを2台廃棄してGHP(ガスヒートポンプ)エアコン1台へ入れ替えた

ことでエネルギー効率も向上しました。設備状況を見てこれからも更新を

進めていき、省エネのみでなく早めの脱フロンも目指したいと考えます。

 今後の設備面では機器装置だけでなく、新規に倉庫が2箇所に確保され、さらに

組立て専用工場となるF21工場の建築が進められている状況です。第55期後半には

弊社の生産体制に強力な戦力となって稼働開始される予定です。この大規模な

施設拡大に対して環境保全の歩調も合わせることで、弊社の総合的な成長になると

認識していきたいと思います。

各項目について2020年度~2023年度の推移をまとめました。

 電力について使用電力は生産に連動して昨年より微減しました。対売上比としては逆に微増した実績となっております。大きな数値変化ではなく、前期に開始した

自動機のフル稼働運用などの効率化をほぼ継続した生産結果であったかと

考えられます。

 クーラント廃液については対売上比、年間総量ともに増加した結果と

なりました。メンテナンス頻度にもよりますが、多品種少ロット生産の現れとも

捉えられます。

 廃油については対売上比、年間総量ともに減少となりました。

 汚泥についても対売上比、年間総量ともに大きく改善しています。

 電力およびクーラント廃液については売上に連動したレベルで比率はわずかに

低下。廃油および汚泥については比率、総量ともに改善された結果となりました。廃油、汚泥に関しましては他の項目より、個々の生産品から受ける影響が小さく

全生産の結果が反映される傾向にあるかと思われます。売上高の減少や生産品の

多品種があっても全体の生産体制としては効率化が進んでいるものと考えます。

これらを今後へ継続し、さらに多面的に効率化を進展させていけるように全社員で対応していきたいと思います。

 生産以外の設備では当期もエアコンの入れ替えを実施しました。20年稼働した

旧式のエアコンを2台廃棄してGHP(ガスヒートポンプ)エアコン1台へ入れ替えた

ことでエネルギー効率も向上しました。設備状況を見てこれからも更新を

進めていき、省エネのみでなく早めの脱フロンも目指したいと考えます。

 今後の設備面では機器装置だけでなく、新規に倉庫が2箇所に確保され、さらに

組立て専用工場となるF21工場の建築が進められている状況です。第55期後半には

弊社の生産体制に強力な戦力となって稼働開始される予定です。この大規模な

施設拡大に対して環境保全の歩調も合わせることで、弊社の総合的な成長になると

認識していきたいと思います。

​環境活動について

 地域貢献活動として例年通り6月に公演の草取りを実施しました。ゴミ拾いは9月と3月の年2回実施しております​。恒例活動として町内会からも感謝されております。また、新型コロナの5類移行に伴い弊社への工場見学、インターン、体験学習などが急増しました。こちらも、ご要望に応えるべくできる限りの対応をしていきたいと思います。

​地域美化活動

公園の草刈り|地域美化活動
通勤路の清掃|地域美化活動
通勤路の清掃|地域美化活動

地元各種団体、中・高校生の工場見学

地元各種団体、中・高校生の工場見学
地元各種団体、中・高校生の工場見学
地元各種団体、中・高校生の工場見学
電力モニター
電力モニター
室温表示システム

 地域貢献活動として例年通り近隣公園の草取り、近隣のゴミ拾いなどを

実施させて頂きました。2022年度も6月に公園の草取りを実施しました。

ゴミ拾いは9月と3月の年2回実施しております。地域でも恒例活動として認識されてきており町内会からも感謝されております。

 また、新型コロナ対策の各種規制が低減される状況に同期して、これから弊社への工場見学、インターン、体験学習などの要請も増えていくものと予想されます。

やりくりしながらもできる限りご要望にお応えしたいと思います。

 施設、設備のハード面に対して運用面では組織に新設されたDX推進室が全社の

DX化を推し進めております。ここ数年、各部門で徐々に進行していたデジタル化を部門横断的に促進し、全社の統合がとれる体制づくりを構築中です。その一つ、

今まで試行してきた電子レシピが運用段階へ入ってきています。生産現場では

一人一台 タブレットの導入を展開中です。一気に結果が現れるものでは

ありませんが、省エネ、ペーパーレスを含めた全社業務の効率化により一層、

環境負荷の低減に貢献できると考えております。

F21の建設の様子

F21の建設の様子
F21の建設の様子
F21の建設の様子

​電力モニター・室温表示システム

この環境管理活動をご覧いただいた皆様へ

 弊社における環境管理活動の成果は、弊社のみで評価するものではないと認識しております。 目標を設定し、実施計画を立案し、その計画に

基づいて活動を実施し、到達した状態あるいは成果を評価することは企業活動として重要です。 しかしながら、弊社の環境管理活動による成果を

正しく評価していただけるのは、お客様や、その他ステークホルダーの皆様です。 事業経営、組織経営の質を向上することにとどまることなく、

経営の一側面としての環境管理活動へも継続してエネルギーを注いでまいります。 例年のお願いとなりますが、ご指摘、ご意見、あるいはご要望などがございましたら、ご遠慮なく弊社社員までお申し出いただきますようお願いいたします。

2024年5月19日 エヌ・エス・エス株式会社
代表取締役 中町 剛

 弊社における環境管理活動の成果は、弊社のみで評価するものではないと

認識しております。 目標を設定し、実施計画を立案し、その計画に基づいて活動を実施し、到達した状態あるいは成果を評価することは企業活動として重要です。

しかしながら、弊社の環境管理活動による成果を正しく評価していただけるのは、お客様や、その他ステークホルダーの皆様です。 事業経営、組織経営の質を向上

することにとどまることなく、経営の一側面としての環境管理活動へも継続して

エネルギーを注いでまいります。 例年のお願いとなりますが、ご指摘、ご意見、

あるいはご要望などがございましたら、ご遠慮なく弊社社員までお申し出

いただきますようお願いいたします。

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